現場作業終了(工事全体の進捗状況)
年が明け1月1日に能登半島を震源とする最大震度7の地震が発生し、大きな被害を
もたらしました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。当社でも震災に
よる依頼が多く優先して進めているところですが、現場は1月8日から工事を再開し、
衣土整形、路床を不陸整正した後に下層路盤を施工し、最後に張芝を行って現場
作業は終了しました。(コマ送り動画)で進捗状況を確認してみてください。
工事全体の進捗状況(タイムラプス結合版)↓
地震後の基準点確認
1月1日に能登半島を震源とする最大震度7の地震が発生し、富山県でも震度5強を観測
しました。人工衛星により測位している「電子基準点」のうち、国土地理院が公開した
地震前後のデータによれば、輪島は西へ約1.3m、穴水は西へ約1m、珠洲は西へ約80㎝、
能登島は北へ約60㎝移動したとしており、富山県も全体規模での移動の影響は受けて
いると思われる。現場としては工事範囲内の基準点に変状が無いか確認した結果、異常
は見られませんでした。また、既に施工している構造物等との差異もありませんでした。
地震後の基準点測量↓ GNSS観測範囲↓ TS・水準観測範囲↓
12月の進捗状況
12月は冬期施工となった法覆護岸工(大型ブロック張)上段の施工と並行して築堤盛土の7層目から
路床仕上がり13層目まで盛土した後、法面整形(衣土)を行いました。クリスマス前に降雪があり、
積雪量は約35㎝、その後気温も上がったので溶けるのが早かったですが、除雪作業も行って作業を
進めました。(コマ送り動画)で進捗状況を確認してみてください。
12月の進捗状況(タイムラプス)↓
ICT土工出来形計測結果(河道掘削)
河道掘削の整形をICT建機にて施工後にUAVで空撮測量した結果、平均値は4㎜で現場目標値で
ある規格値の50%の範囲となり、最大値・最小値は降雪の影響もありましたが社内目標値である
規格値の80%の範囲で管理することができました。ICT土工の3次元計測としては最後の工種と
なりますが、計測時間も短縮され生産性向上が図れたと思います。
法面整形完了↓ 出来形合否判定総括表↓
インターンシップ(3)
インターンシップの大学生2名に現場で測量実習やICT技術の活用について説明を行いました。
参加してくれた大学生は8月23日のインターンシップの時にも現場で一緒に作業していたので
工事概要も把握しており、現場の進捗状況や施工内容にも関心をもって聞いてくれました。
是非、また一緒に作業できる日が来ることを願ってます。
ICT建機について↓ 測量実習↓
GNSSを用いた盛土の締固め管理について↓
コンクリートの養生・温度管理について↓
インターンシップ(2)
インターンシップの大学生2名に現場で測量実習やICT技術の活用について説明を行いました。
参加してくれた大学生は8月23日のインターンシップの時にも現場で一緒に作業していたので
工事概要も把握しており、現場の進捗状況や施工内容にも関心をもって聞いてくれました。
是非、また一緒に作業できる日が来ることを願ってます。
3次元設計データによる測量(大型ブロック張の丁張確認)↓
大型ブロック張の施工方法について↓
ICT技術の活用について(マシンコントロールバックホウ、GNSSを用いた盛土の締固め管理)↓
11月の進捗状況
10月に行った護岸基礎、法覆護岸工(隔壁・大型ブロック張)下段の施工後、設計強度が出るまでの
1週間程度を休工とし、埋戻し(深さ約3m)を行ってから、盛土(6層:高さ1.8m)と法面整形後
に隔壁の施工を行ないました。天候不順な日が多く画像が見づらいのが少し残念ですがタイムプラス
(コマ送り動画)で進捗状況を確認してみてください。
11月の進捗状況(タイムプラス)↓
ICT土工出来形計測結果(上段)
上段盛土部の法面整形完了後、レーザースキャナーで計測した結果、平均値・最大値・最小値ともに
規格値の50%の範囲内でした。天候不順な日もありましたが盛土の出来形に影響はなくて良かったです。
法面整形完了↓ レーザースキャナー出来形計測↓
出来形評価データ↓ 出来形合否判定総括表↓
過積載防止
河道掘削土をダンプトラック(10t)に積込み、一般道を通って片道10㎞運搬して築堤護岸現場で
盛土を行いますが、過積載対策として、最大積載量をモニターで確認できるペイロード機能付き
バックホウで積込みを行っています。バケット約6杯分の積込みを行ってからボディー均しをします。
ペイロード積込状況↓
富山工業高校生現場見学会
本日、富山工業高等学校土木部2年生40名が神通川・牛島地区築堤護岸工事(朝日建設・辻建設)
の現場にて見学会が開催されました。ICT技術の活用がテーマであり、現場で作成した3次元設計
データや盛土の品質管理として実施するGNSSを用いた盛土の締固め管理について説明を行いました。
あいにくの雨で4tローラでの締固め作業の実演が滑ってできなくなり残念ではありましたが、最後に
若手技術者(先輩)からの経験談等を工事を担当している入社2年目の職員も発表させてもらいました。
生徒の皆さんに少しでも建設業の魅力を感じてもらえたら嬉しく思います。
ICT技術の活用等の説明↓
締固め建機の説明↓ 説明資料↓
10月の進捗状況
10月から非出水期に入り、護岸基礎、法覆護岸工の大型ブロック張の下段まで施工を行いました。
タイムラプス(コマ送り動画)で進捗状況が分かるように設置しましたが、護岸基礎の床掘り深さ
が深かったので映ってないのは残念ですが記事を掲載していますので確認してみてください。
10月の進捗状況(タイムラプス)↓
ICT土工出来形計測結果(下段)
法面整形完了後、レーザースキャナーで計測した結果、平均値・最大値・最小値ともに規格値の50%の
範囲内でした。GNSSを用いたICT建機は時間帯によって衛星の補足状況等により、誤差が生じること
があるため、整形後にトータルステーションで確認を行いながら作業を進めてきましたが、平均値が
8㎜となり精度の高い仕上がりになったと感じます。
出来形評価データ↓ 出来形合否判定総括表↓
ICT建機(マシンコントロールバックホウ)
本工事ではICT技術の活用として、ICT建機を使用であるマシンコントロールバックホウを使用し、
建機に作成した3次元設計データを読み込んで作業を行います。オペレータが設計面を確認する
コントロールボックスは専用サイトにアクセスすれば何時でも確認することができます。
ICT建機(マシンコントロールバックホウ)↓ コントロールボックス↓
コントロールボックス表示(爪先左右の傾き0.0m、設計面との差0.003m)↓
遠隔臨場社内検査
護岸基礎工の出来形確認は発注者と遠隔臨場で行いますが、事前に社内検査を遠隔で行いました。
スマートホンで撮影して確認するため、手振れがないようにジンバルを使用し、声が聞き取り易い
ようにイヤホンマイクを準備しました。不慣れな私でも無事に操作することができて良かったです。
社内検査遠隔臨場↓
現場待避所の設置
作業員が現場近くで小休憩できるように現場待避所を設置しました。設置場所が高水敷
であるため車載型とし、ソーラーハウスと仮設トイレを積載しています。緊急時に速やかに
退避できることと、非常時に電気供給ができるため防災の観点からも有効であると思い採用
しました。そして、仮設トイレを一般の方に開放し自由に使っていただけるように看板を
設置しました。
ソーラーハウス+仮設トイレ↓ エアコン完備↓
雨具等の干し場↓ 看板設置↓
3次元起工測量データ
9月13日にUAVによる空中写真測量を行い、撮影した写真から点群データに変換して
現在の地形が分かるようになりました。この3次元起工測量データを活用して設計図面
の照査や新たに計画を立てることができます。
現場写真(河道掘削現場)↓ 点群データ(河道掘削現場)↓
現場写真(築堤護岸現場)↓ 点群データ(築堤護岸現場)↓
通行規制について
本格的には非出水期となる10月1日以降から工事を進めて行く予定ですが、準備として9月中旬から
工事用道路の拡幅や耕作者の迂回路整備も行なうため、通行規制を行なう予定です。特に耕作者の
方々に車の移動等お願いすることもあると思いますが、ご協力よろしくお願いします。
通行規制予告看板↓
現場事務所及び休憩所の設置
工事の拠点となる現場事務所と作業員の休憩施設、仮設トイレの設置が完了しました。
仮設トイレは推奨されている快適トイレ仕様のユニット型を男女別で2棟設置し、
女性用トイレには男性用の小便器のスペースを更衣室に改良しました。
少しでもゆとりある空間になるように、そして快適な職場となるように努めます。
現場事務所・休憩所↓
快適トイレ(男女別2棟)↓ 洋式便座↓
男性用小便器↓ 女性用更衣室↓
インターンシップ
本日、インターンシップの大学生6名と測量実習を行いました。実習内容として3次元設計データの
作成から、トータルステーションに設計データを読み込んで現場で実際に測点変化点をマーキング
しました。
また、これから行う予定の草付き土の撤去や舗装版の撤去の長さをスマホ(電子小黒板)で撮影するために
ポールやリボンを持ってもらう等、役割を分担していただき無事に写真に収めることができました。
感想として暑い中での測量は大変だったと思いますが、また一緒に作業できる日が来ることを願ってます。
改めて本日は有意義な一日となりました。
3次元設計データ作成↓ 現場での測量↓
電子小黒板での撮影時の様子↓
工事のお知らせ
本日より実工期の始まりとなり、現地調査・測量から開始する予定です。本格的には非出水期となる
10月1日以降から工事を進めて行く予定ですが、準備として9月中に除草作業や工事用道路の整備も行ないます。
築堤護岸現場(右岸側)は通行規制も伴いますので、特に耕作者の方々には通行の際、ご協力お願いします。
工事説明書↓