遠隔臨場 社内検査
建設現場において遠隔臨場は受発注者の作業効率化を図るとともに適正な実施及び
施工履歴を管理するために普及拡大を進めています。社内検査においても同様に
活用を推進していくために実施しました。
現場撮影状況↓
本社社内検査員↓ 社内検査員モニター画像↓
スクリーンショット画像↓
インターンシップ現場実習(2)
本日、インターンシップの大学生1名と現場実習を行いました。実習内容としてICT技術を活用した3次元設計
データを用いたICT建機の説明、トータルステーションでの測量実習、水替への水中ポンプ排出量の測定を
行いました。2時間程度の実習でしたが積極的にいろんな事を質問してもらい話ができたことは大変
嬉しく感じました。また一緒に作業できる日が来ることを願ってます。
工事概要説明↓ ICT建機の説明↓
水中ポンプ排出量測定↓
測量実習↓
季節外れの大雨
河川工事では上流域の雨量を観測するのですが、11月に入り室堂観測所は閉所しているため、千寿ケ原の
雨量を監視しています。11月1日の夜中から降り出した雨は2日の13時頃に連続雨量60㎜を超え91㎜に達し
ましたが室堂では100㎜を超えているかもしれません。現場では水中ポンプ10吋×2台、8吋×1台稼働して
おり、15時頃に水中ポンプの排水能力を超え水位が上昇し始めました。ポンプ最大排水能力は約1200ℓ/h
ですが、平常時で約950ℓ/hを排水しており余力が少ないことから掘削範囲の水位上昇を想定して資機材
の撤去及び下流工事にも連絡をしました。富山市に大雨警報も発令され大川寺観測所の水位で平常時約0.75m
が最大3.40mまで上昇し、現場近くに川水の流入を防ぐために築造した締切盛土(高さ3m)の約半分まで
水位が上昇しました。湧水量は河川内の降雨と水位の上昇により数時間遅れてピークとなるため翌日点検を
行いました。さらに水位が上昇していましたが被害はなく、季節外れの台風の影響は大きいと感じました。
現場状況(監視カメラ)↓ 気象レーダー(11月2日 14時30分)↓
締切盛土設置時(10月6日)↓ 締切盛土の状況(11月2日 17時頃)↓
水中ポンプの状況(11月2日 17時頃)↓ 水中ポンプの状況(11月3日 7時頃)↓
10月の進捗状況
根固めブロック製作は10月11日で完了し、護岸工事は出水期間明けの10月1日から掘削を開始
しました。湧水の水位が高かったため10月8日から水中ポンプで湧水を排水しながら掘削を進め、
巻止の施工後に間詰工(既設根固め部の平張コンクリート)のコンクリート打設を行いました。
11月に残り1回打設を行えば完了となり、来月は2次掘削を行い護岸基礎の施工に入ります。
コマ送り動画(タイムラプス)では分かり難い部分は下写真及び「施工状況」の方で記事を
掲載していますので確認してみてください。
10月の進捗状況(タイムラプス)↓
10月末の現場状況↓
護岸現場休憩所設置
10月に入り出水期間が終わりいよいよ護岸工事を進めるため、10月1日に現場休憩所・
仮設トイレ・保管庫を搬入し設置しました。また、仮設トイレは男女別の快適仕様の
トイレとし、一般の方も使用できるように開放しています。最近は朝方に少し寒く
感じるようになってきましたがこれから2月末まで工事を進める上で、エアコン付き
の休憩所とヒータ-と暖房便座付きの仮設トイレにしました。
護岸現場の仮設トイレ・休憩所・保管庫↓ 現場休憩所内↓
仮設トイレ(男女別1棟)↓ トイレ内(快適仕様)↓
9月の進捗状況
夏期休暇明けから開始した根固めブロックの製作を引き続き行い、9割の進捗です。
コマ送り動画(タイムラプス)では分かりづらい分かり難いので下記の全景写真と
「施工状況」の方で記事を掲載していますので確認してみてください。
9月の進捗状況(タイムラプス)↓
8t六脚ブロック↓ 6tエックスブロック↓
ICT人材育成講習会
本日、ICT技術を学び人材育成を目的とした社内講習会を開催しました。午前中は本社でICT技術を活用
する上で必要な基礎知識や3次元設計データ作成・点群処理、最新の技術としてBIMCIMの活用やAR
(拡張現実)技術の紹介等の座学を行い、午後からは本工事現場に移動して実際の現場でのAR体験、
3次元起工測量・設計データ作成・出来形評価までの実演、そしてICT建機を実際に操作して指導を
受けました。本工事においても全面的にICT技術を活用する予定ですが、人材育成が重要となるため
有意義な1日となりました。
本社座学↓
AR現場体験↓
3次元起工測量~出来形評価の実演↓
ICT建機の操作・説明↓
ICT建機搬入
本日、ICT建機を搬入して現地で精度確認と3次元設計データの確認を行いました。爪先の座標値を
トータルステーションで計測しICT建機との誤差を確認しましたが許容範囲内でした。また、3次元
設計データが正しくモニターで表示されているか、位置等が合致しているか確認しました。そして
メーカー指導を受けましたが操作手順もとても簡単で作動に問題はなく、日常点検用の精度確認
基準点も設置したのでいよいよ渇水期となる10月からICT土工を開始します。
精度確認状況↓ 座標値の誤差(左:トータルステーション、右:ICT建機)↓
精度確認基準点↓ 3次元設計データ確認↓
ICT建機ローカライゼーション
今回活用するICT建機はVRS方式(ネットワーク型RTK-GNSS)のマシンガイダンスバックホウ
なので事前にローカライゼーションを行いました。ローカライゼーションは、簡潔に言えば
衛星座標値を現場座標値に合わせる(補正する)作業のことです。施工範囲を囲うように設置した
基準点を測位し補正データを建機に取り込めば準備完了です。月末にはICT建機を搬入し、
セッティングを行って現地で精度確認を行います。
ローカライゼーション↓
8月の進捗状況
8月の夏期休暇明けから根固めブロックの製作に入り、2回コンクリート打設を行いました。
タイムラプス(コマ送り動画)で進捗状況が確認できるようにしております。2週間程度で
短いかと思いますが、「施工状況」の方で記事を掲載していますので確認してみてください。
8月の進捗状況(タイムラプス)↓
インターンシップ現場実習
本日、インターンシップの大学生3名と現場実習を行いました。実習内容として根固めブロック製作の
コンクリート打設方法や暑中コンクリートの品質管理等、午後からは測量実習として護岸現場の法線を
トータルステーションで位置出し、3次元設計データを現地で確認しました。感想として暑い中での
実習は大変だったと思いますが、また一緒に作業できる日が来ることを願ってます。
本日は有意義な一日となりました。
工事内容説明↓ コンクリート打設↓
挿入鉄筋長確認↓ 散水養生↓
測量実習↓
現場待避所の設置
夏期休暇明けから根固めブロック製作を行うにあたり、作業員が現場近くで小休憩できるように
現場退避場所を設置しました。設置場所が高水敷であり出水期であることも考慮して休憩所施設
(ソーラーハウス)と仮設トイレを車載式としています。緊急時に速やかに退避でき、非常時に
電源供給ができるため防災の観点からも有効であると思い採用しました。また、冷房設備や
ウォーターサーバーも発電無しでフルに活用できるためCO2排出量を削減し、快適な職場環境
を作れるように取り組んで行きます。
車載式現場待避所(ソーラーハウス・仮設トイレ)↓
ソーラーハウス(冷暖房・ウォーターサーバー・雨具等の干場)↓
現場事務所及び休憩所の設置
工事の拠点となる現場事務所と作業員の休憩施設、仮設トイレの設置が完了しました。
ゆとりのある空間となるように、そして快適な職場となるように努めます。
今年度当社安全スローガン垂れ幕掲示↓
「無理せず 無茶せず 無視をせず 現場に潜む危険の芽 ゆとりの心で危険予知」
現場事務所・休憩所↓
現況点群データ
3次元起工測量を地上レーザースキャナーで行い、現況点群データと3次元設計データを重ね合わせて
イメージ図を作成しました。今後、設計データの修正を行って掘削土の仮置き計画や土量算出に活用
していきます。
現況写真↓ 3次元起工測量点群データ↓
護岸工事イメージ(3次元設計データ+3次元起工測量点群データ)↓
梅雨入り後の増水
6月22日に例年より約2週間遅い梅雨入りとなり、昨夜から常願寺川流域でも大雨となり、最寄りの
立山土木観測所では時間雨量31㎜(4~5時)、上流域の上滝、小見、千寿ヶ原観測所の24h雨量は
100㎜以下ですが、室堂で330㎜を超えました。立山町、上市町に土砂災害警戒情報が出され、芦峅
寺地区と千垣地区には「避難指示」も出され、現在は天候が回復し解除されたようです。
大川寺観測所の水位は水防団待機水位4.20mを超え、最大4.23mに達し、工事は行っていませんが、
想定する退避基準に達する恐れがあったため現地状況を確認しました。万が一工事期間中に退避基準
に達し、天候の回復が見込まれず増水した場合は高水敷の重機等を移動しなければいけないので、
余裕をもって退避開始できる水位でなければいけません。想定している状況と差異はなく問題は無い
と感じました。
現場状況(10.6kブロック製作ヤード)↓ 現場状況(10.4k護岸現場上流)↓
工事のお知らせ
6月3日から実工期の始まりとなり、現地調査・測量から開始する予定です。6月21日~9月30日
までの出水期間中についてはブロック製作を行う予定にしております。本格的には非出水期間と
なる10月1日以降から掘削工事を進めて行く予定ですが、ご協力よろしくお願いします。
工事のお知らせ↓