護岸基礎完了

法覆工を支持する護岸基礎は6型の大きいプレキャスト製品で高さ1.5m、幅1.0m、長さ4.0m、

重量が6.1tあります。これを据付けてからプレキャスト製品の空洞となっている箇所の中央部は

上下20㎝、端部ジョイントは全てコンクリート打設し、中央部のコンクリート上下20㎝の間には

中詰の土砂を入れます。今週から気温が低下し、最低気温が5℃を下回る予報となっているため

散水湿潤・保温養生を行って、次は埋戻し後、隔壁を設置してからICT建機で法面整形します。

 

プレキャスト基礎6型↓               護岸基礎 構造図↓

プレキャスト基礎据付↓              据付完了↓

中詰コンクリート打設↓              中詰土砂締固め↓

湿潤マット・常時散水↓              保温マット↓

二次掘削及び護岸基礎床掘り

間詰工の施工が完了し、二次掘削(巻止基面~根固め工基面高さまで)に入り、根固ブロックを

据付する基面を乱さないように約20㎝上の高さまで掘削しました。それに伴って湧水量が増加し、

稼働させている水中ポンプの排水能力を上回ったため、発電機(60KVA)と水中ポンプ(10吋×1本)

を増設し、進捗に合わせて昇降階段を設置して作業通路を整備しました。そして最深部となる護岸を

支持する法留(護岸基礎)の床掘りを行いました。次はプレキャスト基礎の据付作業になります。

 

間詰工完了↓                   二次掘削(ICT建機)↓

水中ポンプ増設↓                 排水量測定↓

作業通路整備↓                  護岸基礎床掘り(ICT建機)↓

間詰コンクリート完了

間詰工は新しく築造する護岸の法覆工上部の天端となる既設根固めブロックの土砂を45㎝取り除き、

コンクリートで保護します。また、護岸の表面形状が滑らかになると護岸周辺の流速が大きくなり、

護岸前面やその周辺の浸食・洗堀に繋がる恐れがあるため間詰石(野面石40~50㎝)を突出長15㎝

程度で240個埋込み、表面に適切な粗度をもたせる目的で配置します。コンクリート打設が完了した

ので、次は2次掘削を行い護岸基礎の施工となります。

 

厚さ確認(コンクリート打設前)↓          コンクリート打設↓

コンクリート締固め↓                間詰石洗浄↓

間詰石寸法確認↓                  間詰石設置↓

散水養生↓

厚さ確認(コンクリート打設後)↓          間詰コンクリート完了↓

盛土工・巻止埋戻し

巻止及び間詰工の施工範囲は旧根固工の施工箇所であり、既設十字ブロックが設置してあります。よって

巻止及び間詰工の施工前にブロックの一部を撤去して土砂が不足している範囲を盛土しました。盛土は

巻止の前面(川側)と背面(堤防側)を試験盛土で確認したハンドローラ(650㎏級)で8回転圧を行って、

その後所定の締固め度(現場密度)が得られているか確認しました。ICT技術であるGNSSを用いた盛土

の締固め管理を検討しましたが、小規模(約30m3)であったので現場密度試験を採用しました。

 

盛土の施工範囲↓                 試験盛土実施↓

盛土材敷均し↓                  転圧状況↓

仕上り厚さ確認↓                 現場密度試験↓

間詰工床掘・巻止設置完了

間詰工は新しく築造する護岸の法覆工上部の天端を保護するため既設護岸の根固めブロック(十字ブロック)

の間の土砂を掘削してコンクリートを打設します。また、その外側(川側)に浸食されないように巻止を施工

します。間詰工の床掘りが完了した段階で巻止の施工に入り、プレキャスト製品を設置してジョイントの

コンクリート打設まで完了しました。次は巻止の埋戻しをしてから間詰コンクリートの打設を行います。

 

新しく築造する護岸(3次元イメージ)↓        間詰工床掘状況↓

既設十字ブロック洗浄↓              間詰工床掘完了↓

プレキャスト巻止設置完了↓            埋戻し前マット養生↓

根固めブロック製作完了

夏期休暇明けから開始した根固めブロック製作が完了しました。水制部に設置する六脚ブロック8t

を60個、根固め部に設置するエックスブロック6tを100個製作しました。社内検査で出来形及び

出来栄えを確認したので今後の予定としては12月末頃に運搬・据付を行ないたいと考えています。

 

六脚ブロック8t 60個↓              エックスブロック6t 100個↓

出来形確認↓                    据付範囲↓

水替工開始

現況地盤から2m以下で湧水が湛水する状況であったことから10月7日に水替を行うため材料を搬入し

設置しました。水中ポンプを10インチ×2本と8インチ×1本組立て、集水するために深く掘った釜場

に設置しました。そして発電機は定常時の3倍負荷が始動時にかかるため125KVAの能力が必要で200

~300ℓ/日の燃料を消費します。10月11日の掘削時点で10インチ×1本と8インチ×1本で約500~

700m3/h排水しているのでさらに掘削が進めば湧水量が増える見込みです。万が一水中ポンプが

止まると掘削法面が崩れ、構造物にも影響があるため全ての構造物が完了するまで監視しなければ

いけません。そこで監視カメラも合わせて設置して何処にいても遠隔監視できるようにしました。

 

水中ポンプ材料搬入↓                水中ポンプ設置完了↓

発電機及び監視カメラ↓               監視カメラ(G-cam)↓

遠隔監視画像(現場状況)↓             遠隔監視画像(水替状況)↓

護岸工事の掘削開始

出水期間明けの10月から掘削を開始しました。巨礫が多くブルドーザで掘削できないためバックホウ

で掘削してダンプトラックで運搬して進めて行きます。現況地盤から2m以下で湧水が湛水する状況

であるため水中ポンプで水を吸い上げ、水位を下げながら掘削しなければいけません。施工範囲の

掘削と合わせて仮水路及び沈砂池の整備も進めて行きます。まだ、台風の発生や天候不順の日も

あるかと思いますが、安全第一で作業を進めて行きます。

 

掘削実施計画(3次元イメージ)↓          護岸範囲の掘削状況↓

仮水路掘削状況↓                 水替え前の状況↓

湧水の水位調査結果↓

暑中コンクリート及び熱中症対策

夏期休暇明けから根固めブロック製作を開始し約1ヶ月で6割が完了しました。厳しい残暑が続き

日平均気温は26~30度で雨天も少なかったのでコンクリートの湿潤養生は3回程度(朝・昼・夕方)

散水して対応してきました。また、熱中症対策として注意をアラームで知らせる熱中症対策ウォッチ

の携帯、飲料水の常備、そして休憩所の他に日除けのテントを張って小休憩し易いようにしました。

今週からは気温も下がり日平均気温も25度以下になる見通しなので日差しや風の状況にもよります

がおそらく1~2回程度の散水で湿潤状態を保てるかと考えています。しばらくは熱中症になる恐れも

あるため全員で声掛けして作業を進めて行きます。

 

8tブロック散水状況↓               6tブロック散水状況↓

熱中症対策ウォッチ↓               飲料水の常備↓

日除けテントで小休憩↓              飲料水の常備(日除けテント)↓

根固めブロック製作

夏期休暇明けから根固めブロックの製作を開始しました。製作数は6tエックスブロック100個と8tの

六脚ブロック60個で、生コンクリートはフライアッシュ(火力発電所で石炭等を燃やした時にでる灰)

を混合した環境負荷の小さいセメントを使用しています。型枠充填性が良く、乾燥収縮が小さくて

長期強度が大きい混合セメントです。この日は全国で最も暑い39.2度を記録し、熱中症アラートが

発令されていたので、休憩を小まめに取りながらコンクリート打設を行いました。台風接近による

天候の急変や残暑も厳しいことが予想されるため対策を講じながら作業を進めていきます。

 

圧縮強度供試体(品質証明シール)↓        コンクリート温度確認↓

鉄筋離隔確認↓                  エックスブロック打設状況↓

六脚ブロック打設状況↓              散水養生↓

夏期休暇前準備

現場は8月10日から夏期休暇に入り閉所となります。夏期休暇明けから根固めブロック製作を行うことから、

準備作業として安全施設の整備を行いました。今年の夏は猛暑が続いており、熱中症のリスクが高いので

休暇明けから気温が少しずつ下がればいいのですが、対策を講じて作業を進めて行きたいと思います。

 

現場状況(工事看板・掲示板)↓          現場状況(高さ制限)↓

現場状況(進入路)↓               現場状況(ブロック製作ヤード)↓

3次元起工測量

草が生い茂る前に地上型レーザースキャナーを使用し、3次元起工測量を実施しました。

点群データを活用して施工計画・掘削土量の算出等を行う予定です。

 

地上型レーザースキャナー↓            3次元起工測量実施状況↓

現場着手

6月3日から実工期の始まりとなり、架空線等の現地調査、施工範囲の確認、着工前の写真撮影

を行いました。現在、施工範囲は草等が生い茂っている状況ではないので、基準点の確認を

行ってから地上型レーザースキャナーにて3次元起工測量を行い、施工計画等に活用していく

予定です。

 

架空線等の調査↓

着工前撮影↓