季節外れの大雨
河川工事では上流域の雨量を観測するのですが、11月に入り室堂観測所は閉所しているため、千寿ケ原の
雨量を監視しています。11月1日の夜中から降り出した雨は2日の13時頃に連続雨量60㎜を超え91㎜に達し
ましたが室堂では100㎜を超えているかもしれません。現場では水中ポンプ10吋×2台、8吋×1台稼働して
おり、15時頃に水中ポンプの排水能力を超え水位が上昇し始めました。ポンプ最大排水能力は約1200ℓ/h
ですが、平常時で約950ℓ/hを排水しており余力が少ないことから掘削範囲の水位上昇を想定して資機材
の撤去及び下流工事にも連絡をしました。富山市に大雨警報も発令され大川寺観測所の水位で平常時約0.75m
が最大3.40mまで上昇し、現場近くに川水の流入を防ぐために築造した締切盛土(高さ3m)の約半分まで
水位が上昇しました。湧水量は河川内の降雨と水位の上昇により数時間遅れてピークとなるため翌日点検を
行いました。さらに水位が上昇していましたが被害はなく、季節外れの台風の影響は大きいと感じました。
現場状況(監視カメラ)↓ 気象レーダー(11月2日 14時30分)↓
締切盛土設置時(10月6日)↓ 締切盛土の状況(11月2日 17時頃)↓
水中ポンプの状況(11月2日 17時頃)↓ 水中ポンプの状況(11月3日 7時頃)↓