工事完了

最後に落石防護網の撤去後、現場事務所・休憩所・仮設備の撤去が終わり工事を完了しました。

4月9日から着手し、岩盤の崩落個所直下での作業、急速盛土による変状、高圧線近接作業等の

リスクのある現場でしたが、ICT技術の活用や不整地運搬車での土砂の小運搬作業も順調に進め

ることができ無事に終えることができました。

工事に携わっていただいた工事関係者の全ての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

着工前↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工事完了↓

重機進入路盛土完了

重機進入路盛土の施工が完了しました。スペースの確保と盛土量を減らすための大型土のう積みは約1800個使用し、盛土量は約2万9000m3となりました。不整地運搬車での小運搬作業は効率良く安全に作業を進めることができました。次に上部に設置した簡易落石防護網(イージーネット工法)を撤去し、仮設材の撤去及び片付け作業になります。

 

盛土完了全景↓

ジオテキスタイル施工完了

重機進入路盛土の範囲のうち、大型土のう積みがありますが、H=5.0以上の場合に円弧すべりに対する安定性を照査した結果、発注者の指示により、地盤補強用ジオテキスタイルを3段(3箇所)敷設することになり、最上部の3段目の施工が完了しました。次はその上に高さ2mの盛土を行い仕上げます。

ジオテキスタイル横断図↓  ”””””””””””””””””””””””””””””””””””””  ジオテキスタイル3段目敷設完了↓

 

 

 

搬入路(掘削・盛土)の施工完了

高所での重機作業であり、転落しないように重機足場を確認しながら作業を進め、搬入路の施工が無事完了しました。岩盤を大型ブレーカーで破砕し掘削を行いましたが、破砕時に破片が飛散することから金山谷基幹砂防堰堤工事で採用していたポリカーボネート板(耐候性)を機械の前面ガラスに取付け、オペレーターが怪我をしないように防護しました。ポリカーボネート板はアクリル板より透明性が高く、5倍の強度があることから視認性もよく安全に作業することができました。次はジオテキスタイルの3段目の敷設を行い、重機進入路の盛土の仕上げにかかります。

完成イメージ(3次元設計データ+現況点群)↓”””””””””””””””””””””””””’

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現場状況↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大型ブレーカー破砕状況↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””  ポリカーボネート板(飛散防護)↓

搬入路(掘削・盛土)の施工開始

搬入路の施工はまず大型土のう積み126個の施工が完了し、盛土が約500m3、掘削が約1600m3あります。特に掘削は岩盤が主で大型ブレーカー装着バックホウで破砕する必要があり、亀裂の多い岩盤であることからどこで岩盤が破断するか分からないため落石に注意するとともに高所での重機作業であることから転落しないように重機足場を確認し、路肩に寄りすぎないように明示を徹底して作業を進めます。

完成イメージ(3次元設計データ+現況点群)↓

 

現場状況↓

 

施工状況(監視カメラ)↓

大型土のう積み(盛土上部)設置完了

重機進入路盛土の範囲のうち、大型土のう(盛土上部)5段積み938個の設置が完了しました。

天端には地盤補強用ジオテキスタイル3段目の敷設とその上に高さ2m盛土をして完了となりますが、

先に上部の搬入路として岩盤掘削を行い、掘削土を落としてからの施工になります。

完成イメージ(3次元設計データ+現況点群)↓

現在の状況↓

大型土のう(盛土上部)1段目及び地盤補強用ジオテキスタイル(2段目)敷設完了

重機進入路盛土の範囲のうち、大型土のう積の施工において地盤補強用ジオテキスタイルを3段設置する

計画であり、2段目の敷設が完了しました。敷設範囲は大型土のう(盛土上部)の底面に幅10m×長さ98m

であり、大型土のうの端部を巻込んで敷設しました。次に盛土を進めながら大型土のうを5段(約950袋)を

設置します。

ジオテキスタイル敷設完了↓ ”””””””””””””””””””””””””’ ”””””” ””””” ””” 大型土のう設置状況↓

大型土のう巻込み状況↓ ””””””””””””””””””’ ”””””””””””””””’ ””””””” ”””””’ 完了全景↓

不整地運搬車での土砂運搬

岩盤を除石するために重機足場となる重機進入路盛土を行なっていますが、盛土の形状は高低差があり

幅の狭い箇所もあるスイッチバックの運搬路であることから不整地運搬車(11t)に土砂を積み換えて

小運搬作業を行っています。転落災害防止のため路肩明示を行い安全運転で作業を進めて行きます。

不整地運搬車(11t)↓ ”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” 盛土作業状況↓

大型土のう(盛土下部)及び地盤補強用ジオテキスタイル(1段目)敷設完了

重機進入路盛土の範囲のうち、大型土のう(盛土下部)の5段積み410個の施工が完了しました。

この大型土のう積みはH=5.0以上の場合に円弧すべりに対する安定性を照査する必要があり、

発注者の指示により、地盤補強用ジオテキスタイルを3段(3箇所)敷設することになりました。

そして1段目 幅5.5m×長さ約34mの敷設が完了しました。

1段目設置完了↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” ”””””’ 2段目設置完了↓

3段目設置完了↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” 大型土のう(5段積)設置完了↓

ジオテキスタイル補強断面図↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” ジオテキスタイル1段目敷設完了↓

大型土のう(高圧線下②)

盛土の施工範囲に高圧線と近接する箇所があり、感電事故防止のためレーザーバリア警報監視システム

導入し、確実に聞こえるように運転席に無線警報器を設置して盛土を進めてきましたが、法面整形時に

高圧線との離隔を確保して作業することが困難であったため一部を大型土のう積みに変更しました。

また、高圧線の直下で大型土のうを設置する際、手元作業員が一番危険であり、警報音が鳴り止み、

機械と高圧線の離隔を確認しながら慎重に設置を行いました。

レーザーバリア運転席無線警報器↓ ”””””””””””””””””””””””””””””” 大型土のう積み計画平面図↓

大型土のう積み完了↓

採取場② 真川大橋左岸上流完了

真川大橋左岸上流の採取場から約4,000m3の土砂運搬が完了しました。運搬作業の期間に工事用道路の

幅員が狭い箇所で運搬車が脱輪するトラブルがあり、運搬車が路肩に寄りやすい危険な場所に明示を

行いました。明示物はスキー場のゲレンデにあるスノーポールの様な柔軟性があり視認性が良いものを

探していましたが、鋼材の防護カバー(オレンジ)が柔らかくても自立するため丁度いいと思い、

鉄ピンに縛り設置しました。まだまだ重機進入路盛土の土砂運搬作業が続くことから、進捗に合わせて

安全対策を講じ、作業を進めて行きます。

土砂採取前完了イメージ↓ ”””””””’ ”””””””””””””””””’77777777777777”””””””””’ 土砂採取完了↓

路肩明示設置状況↓ ””””””””””””””””’ ”””””””””””””””””””””””” 777777777777 盛土状況↓

採取場①中小屋砂防堰堤右岸上流完了

5月末より重機進入路盛土を開始し、本格的な梅雨前に施工範囲に土砂をストックすることを優先し,

中小屋砂防堰堤右岸上流の採取場から約12,000m3の土砂運搬が完了しました。次に現場から約4㎞下流の

真川大橋左岸上流の仮置き土を運搬する予定です。

土砂採取前完了イメージ↓”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””土砂採取完了↓

盛土現場状況↓

大型土のう(高圧線下)設置完了

盛土の施工が高圧線に近接しているため整形できない箇所を大型土の積みに変更し、

施工を行いました。4段積みで174個の大型土のうを設置しました。

大型土のう設置完了(3次元設計イメージ)↓””””””””””””””””””””””””””大型土のう設置完了写真↓

盛土作業開始

岩盤を除石するために重機足場となる盛土作業を開始しました。修正設計があり、盛土量は約30,000m3で

大型土のう積みは約1600個となります。その盛土上からさらに上部へ除石のための搬入路の施工も行います。

ICT建機はマシンガイダンスバックホウ0.8m3を使用し、設計面をモニターで確認しながら作業を行います。

重機進入路盛土完成イメージ(現況点群+3次元設計データ)↓

マシンガイダンスバックホウ0.8m3↓”””””””””””””””””””””””””””””””””””ガイダンスモニター↓

駐車場拡幅完了

砂防工事専用軌道(トロッコ)の天鳥トンネル下流坑口にある駐車場と盛土範囲が近接しており、

施工する際に駐車できなくなるため、別の場所に駐車場を作りました。

3次元設計データ↓”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””7”’完成写真↓

鉄塔防護施設

盛土範囲に高圧線の鉄塔があることから、落石等により損傷を防ぐため、製作した大型土のう

設置しました。また、重機進入路付近の高圧線との離隔を確保するために門溝を設置して

蛍光テープで明示しました。

大型土のう設置完了↓”””””””””””””””””””’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’7”””””””””””””’高圧線の離隔明示↓

落石防護網設置完了

連休前に落石防護網を人力で運搬するために搬入路を設置し、連休明けから作業を開始しました。

落石防護網はイージーネット工法という立木を利用した簡易落石防護網ですが、ネット部材は重量を

軽くするためW6.0mに分割しても1枚当たり約35㎏あり、両手を使えるように背負子で人力運搬しました。

落石防護網の設置延長は約70mあり、谷筋が深い部分にもネットを地面までしっかり張って落石があった

場合に補足できるようにしています。また、追加の安全対策として設置後にネットにトタン板を貼って

落石が当たって警報音(金属音)が鳴るようにする予定です。

ネット運搬状況↓’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’77777’’’’’’’’’’’’’’’’ロープ設置状況↓

ネット張り状況↓’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’777777’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’設置完了(全景)↓

大型土のう運搬

大型土のう製作場所から天鳥現場までは約2㎞あり、約1200袋の製作を行いました。

製作した大型土のうはダンプトラックにて施工箇所の近くまで小運搬を行います。

ダンプトラックの荷台に昇降する時の転落のリスクを低減するために専用アルミ昇降階段

(ライトステップ)や荷を下ろすと自動で外れるオートフックを使用しました。

積込み状況↓””””””””””””””””””””””””””’77777777””””””””””””””オートフック荷卸し時↓

荷卸し状況↓”””””””””””7777777””””””””””””””””””””””””””””’オートフック吊り上げ時↓

専用アルミ昇降階段(ライトステップ)↓

伐採完了

4月16日から支障樹木の伐採を行ってきましたが、高低差がある斜面での作業だったため

特に伐木の集積作業に時間を要しましたが、墜落転落・飛来落下災害防止に努め無事完了

することができました。次に地上型レーザースキャナーで3次元起工測量を行ないます。

伐木集積状況(斜面上部)↓ ””””””””””””””””””’777777”””””””””””’伐木集積状況(集積機械)↓

伐採完了全景↓

落石防護網の搬入路設置

重機進入路の盛土箇所の上部は頻繁に落石がある状況ではありませんが不安定な岩盤

が存在することから簡易落石防護網(イージーネット工法)を設置する計画であり、

材料の荷揚げ用の搬入路を約140m設置しました。また、施工性・安全性に配慮し、

階段の踊り場部材は新技術(NETIS登録技術)である斜面ノリダー(ラク2ステージ)を

使用しました。搬入路から人力で運搬してネットの設置作業を連休明けから開始する予定です。

傾斜自在階段(ラク2タラップ)↓   77777777      斜面ノリダー(ラク2ステージ)↓

搬入路設置完了↓

大型土のう製作

重機進入路の盛土形状は盛土量を少なくするための盛土前面に大型土のうを積む

計画となっています。使用する大型土のうは約2,400袋とかなり多く、存置期間が

あることから耐候性大型土のう(3年耐用)を使用します。大型土のうを製作は

重機との接触・手足の挟まれのリスクを低減するため新技術(NETIS登録技術)

である大型土のう製作治具「瞬作」を使用しています。

中詰土砂投入 ↓ ''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''' 吊上げ移動 ↓

瞬作引抜き↓ ''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''完成↓

支障木の伐採

不安定な岩盤を除石するために重機進入路を盛土する工事であり、施工範囲の

樹木が支障となることから伐採しなければいけません。しかし、高低差のある

斜面での伐採は下から順番に伐採し、倒した木をワイヤーで引っ張り出して

行く必要があります。墜落転落・飛来落下のリスクも高いため作業足場を確認

しながら安全に作業進めて行かなければいけないため日数もかかると思われます。

伐倒状況↓ '''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''ワイヤー引き状況↓

集積状況↓ '''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''' 積込み状況↓

工事着手

本日、現地調査に入り施工箇所をドローンで撮影して昨年4月に崩落した岩盤の状況

を確認しました。また、施工箇所に近接している架空線(高圧線)や支障となる

樹木の確認も行ないました。

現場状況(全景)↓

岩盤崩落箇所(昨年11月末)↓'''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''' 岩盤崩落箇所(4月9日)↓

架空線調査↓ '''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''樹木調査↓