切回水路掘削

今後、今年度施工範囲より左岸側を施工する場合には現状の河川が施工の妨げになるため

仮水路を掘削し河川の切回しを行う必要があります。

本工事では、上流から伐採範囲に沿るようにし迂回させ下流側で現状の河川と合流する

切回し水路となっています。

一昨年に途中まで掘削を行っているため、本年度工事ではその続きから現状の河川と合流

するところまで掘削を行います。

施工範囲↓

赤色の部分が今年度の施工範囲です。

掘削状況↓

掘削状況(オペレーター確認画面)↓

盛土工同様にICT建機を使用して掘削作業を行っています。

右岸側袖部の盛土

堰堤本体の施工が完了し、右岸側袖部の盛土を行っています。盛土はICT建機(マシンコントロール)

を使用して行っています。今回使用しているICT技術は、自動追尾トータルステーションがバックホウ

についているターゲットを見つけバックホウが位置情報を取得するというものです。

盛土の3次元設計データ↓

※青い部分が平場、黄色・赤・緑の部分は法面です

ICT建機使用状況↓

運転席に設置してあるモニター画面↓

モニターには、機械位置や高さ等が数字と画像で表示されています。

水抜暗渠管 設置完了

本年度工事では、水抜暗渠管の設置作業がありました。

水抜暗渠管は、延長16.4mあり5mの管を2本と3.2mの管2本を

つなぎ合わせて1本の管とします。

水抜暗渠管の設置作業では、

まずはじめに、継目部についた砂などを払落し↓

管を差し込みやすくするため継目に滑剤を塗布します↓

そして所定の位置にバックホウで管を配置しつなぎ合わせます↓

4本の管の接続ができたら設置完了です↓

DCP PHOTO

中詰材製造(INSEM)

鋼製堰堤の施工では、壁面材設置、タイ材設置、中詰材の投入、敷均し、転圧

の順に繰返し行います。

中詰材は土砂の部分とINSEM材(水通しの箇所)の部分があります。

INSEM材の作成は、

はじめに混合桝の中に土砂を投入し↓

次にセメントを投入して↓

ムラがないようにバックホウで攪拌混合します(25分間)↓

最後に混合度合をフェノールフタレイン溶液にて確認し完了です↓

水抜パネルの設置

本年度工事では水抜暗渠の施工があるため管を通すための水抜パネルの

設置を行いました。

1基あたり630kgもあり高所作業となるため施工上の危険ポイントを

再度確認し安全に気を付け設置を行いました。

 

粒径処理(自走式スクリーン使用)

鋼製堰堤の中詰め材として使用する土砂は、10cm以下の土砂のみ使用することができるため、

10cm以下の土砂と10cm以上の石を分ける必要があります。

粒径処理はスケルトンバケツを用いて行うことが一般的ですが、本工事では処理する土量が

多いため、自走式スクリーンを用いて粒径処理を行い工期の短縮を試みました。

バックホウでスクリーンに土砂を投入すると、10cm以下の土砂は機械前方から搬出され、

10cm以上の石は機械後方から出てきます。

↓ 粒径処理状況(自走式スクリーン使用)

↓ 作業状況(上空から)

鋼製堰堤の材料搬入

堰堤の壁面材が搬入されました。総重量は75.6tです。

鋼矢板だけで48.02t、その他はタイ材(ネジ鉄筋)が18.8t、腹起し材が7.8tなどです。

いよいよ本体工事が始まります。

工事用道路 転圧コンクリート舗装

施工箇所へ向かう工事用道路をコンクリート舗装しました。

施工箇所へ向かうための道路は現在1本しかないため普通のコンクリート舗装を行うと養生期間が長く

工程に影響があるため転圧コンクリート舗装(スランプ0のコンクリート)で行いました。

初めに掘削を行い転圧を行いました。

次に路盤の施工、型枠の設置

材料はダンプトラックで運搬しバックホウおよび人力で敷均しローラーで転圧を行います。

養生をし施工完了です↓(入口から撮影)

起工測量を実施

本体工事の開始前に今年度施工範囲をドローンを使用して起工測量を実施しました。

↑ 使用した機体

ドローンの飛行は操縦機のモニター上で飛行経路、撮影頻度等を決定し、

自動飛行により行いました。