第34回 立山砂防事務所建設労働災害防止大会

北陸地方整備局では、工事等の安全を確保することを目的に毎年9月の第4週を「 北陸地方整備局

建設労働災害防止週間 」と定め、建設労働災害撲滅に向け工事関係者の安全に対する意識向上を図

るために各事務所において労働災害防止大会が行われています。本工事の発注機関である立山砂防

事務所においても9月26日に新型コロナ感染症の拡大防止のため各工事担当者1名の参加となりま

したが開催されました。工事終盤に入り、決意を新たに無事故無災害で工事が完成できるように努

めて行きたいと思います。

開催状況↓

DSC_1128

 

 

 

令和4年度 安全管理優良受注者表彰

9月12日に国土交通省 北陸地方整備局の管内において令和3年度工事のなかで選定される安全管理

優良受注者表彰(17社)があり、当社も受賞することができました。昨年度のR3天鳥下流砂防堰堤

工事が安全管理事例集に掲載されることになり、今年度の天鳥工事においても、さらにKAIZEN

を行いながら安全作業で進めて行きたいと思います。

令和4年度 安全管理優良受注者 安全管理事例集↓

インターンシップ・ICT研修会

本日、インターンシップの大学生6名と当社社員4名が参加して現場実習を行いました。実習内容として

現場で活用しているICT土工について理解してもらうために、地上型レーザースキャナーの測量についてや

3次元設計データの作成方法、そして実際作成した3次元設計データを測量機器に取込んで砂山で作成した

ミニチュア土工の測量体験、ICT建機の説明などを行ないました。

また、法面工事では日々管理として行っている砂の表面水率試験と吹付プラントの仕組み等を説明し、

ロープ高所作業で用いる安全帯の点検場所では実際に装着して確認してもらいました。そして最後に

吹付モルタルの圧縮強度試験を一緒に臨場確認して現場実習を終了しました。

感想として台風が接近している状況で強風のために時間を短縮したり、ドローン操縦等の出来なかった

ことがありましたが、変わりに台風対策として掲示物等の片付け・現場点検を一緒に行うことができて

有意義な一日となりました。

地上型レーザースキャナーの測量↓     3次元設計データ作成↓

ミニチュア土工の測量体験↓

安全帯の点検確認↓         吹付モルタル圧縮強度試験の臨場確認↓

法面吹付の吹付厚さの計測

法面工のモルタル吹付を行っている日特建設㈱の吹付厚を計測・可視化する技術であるGREEN×LIIDAR

(日本コントロールシステム(株))を現場で試行しました。この技術は施工範囲全体にわたって厚みの

変動をリアルタイムで3D的に計測し、タブレット等で吹付厚さを確認しながら作業できることで、

出来形品質の向上及び材料コストの増大を防ぐことができます。

試行状況↓                                    GREEN×LIIDARレーザー光照射計測器↓

GREEN×LIIDARリアルタイム計測↓                    吹付厚さ実施後計測↓

GREEN×LIIDAR 動画(音声入り注意)↓

高圧線近接作業

今回掘削する範囲には高圧線が縦断しており、事前調査では最も近接する箇所で6.4mでした。

架線損傷・感電事故を未然に防ぐためにレーザーバリアシステムを採用し、高圧線との離隔を1m以上

確保しながら作業を進めます。このシステムは警報装置(パトライト、サイレン)が作動しますが、

オペレーターが確実に察知できるように運転席にオプションの警報装置を取付ました。

レーザーバリアシステム設置状況↓       センサー・警報装置↓

バックホウ運転席警報装置↓         高圧線下の土のう撤去状況↓

立山砂防工事殉職者慰霊祭

立山砂防の工事が進められてきたなかで、 命を落とされた方々の御霊にお参りする慰霊祭が執り行われました。

私たちも工事の半ばを過ぎ、より一層、事故がないように安全優先で作業を進めて行きます。

R3 天鳥工事 優良建設技術者表彰

本日、昨年度工事の優良工事等表彰式があり、昨年度行ったR3 天鳥下流砂防堰堤工事の優良建設技術者表彰を

を受賞しました。昨年度の工事は重機足場となる約3万m3の盛土を行ない、今年の工事も同様ですが岩盤崩落・

落石や高圧線近接作業等のリスクの高い工事であったと感じます。今年度の工事においても無事故・無災害で工事を

完了できるように安全優先で作業を進めて行きます。

局地的な短時間豪雨②

本日、13:40頃から強い雨となり、5分足らずで警戒基準である10mmに達し、過去にもないような降り方で

あったため即作業を中止しました。10分間で16㎜、20分間で29㎜、最大時間雨量39mmの短時間豪雨と

なりました。30分後には雨脚が弱まりましたが、明日は異常がないか現場点検を行ってから作業に入ります。

 

雨雲の動き↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨量観測グラフ↓

 

きらきら広場クリーン作戦

毎年恒例の「人・川ふれあい連絡会」主催行事のクリーン作戦を開催しました。場所は、常願寺川

水辺の楽校きらきら広場(本宮砂防堰堤)です。参加団体は、人・ふれあい連絡会、地元のみな

さん、立山山麓防災・安全対策協議会になります。今年度もコロナ感染防止の為、子どもの参加は

見合わせて大人のみの約70名ほどです。早朝より行い、各自、鎌や草刈り機を持参して、1時

間ほど汗を流してきました。周辺がきれいになることは良いことですね。

 

↓全員集合                    ↓除草作業

水谷神社安全祈願祭

7月5日に水谷神社の安全祈願祭が執り行われました。5月24日に開催された千寿ケ原神社安全祈願祭

と同様に新型コロナウィルス感染予防のため役員等の限られた人数での参加となりました。水谷地区

の工事関係者や出張所職員はこの最前線基地である水谷平で合宿生活を行いながら工事を進めており、

この天鳥よりもさらに山間僻地の現場です。当社はこの水谷地区でR4 金山谷基幹砂防堰堤工事

行っており、現場ホームページも同様に開設していますので現場状況を確認できます。

 

 

局地的な短時間豪雨

6月24日23時頃と昨日の6月27日15時頃に工事箇所である天鳥付近を範囲は狭く勢力の強い雨雲が通過し、

短時間で強い雨が降り、昨日は降り始めから20分足らずで作業中止基準である時間雨量20mmに達しました。

最近は気温30度を超える日が続き、梅雨明け間近でありますが、天候の急変にも留意しなければいけません。

 

6月27日の雨雲の動き↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1週間前までの雨量記録↓

 

辻建設協力会社災害防止・対策協会 安全表彰

6月24日に当社の協力会社災害防止・対策協会の通常総会が開催され、令和3年度工事において安全衛生の取組みが

優良であった協力会社・担当した現場代理人及び現場監督者の表彰がありました。そこで昨年度のR3天鳥工事に

おいて土工事を行った株式会社野手組さんが優良現場代理人表彰を受賞されました。今回の工事も現場代理人として

担当していただいており、今後も無事故・無災害で完成できるように安全第一で工事を進めていきたいと感じました。

安全表彰↓

 

ICT建機の施工

本工事ではICT技術を活用し、マシンガイダンスによる盛土・切土の施工を行っています。特に仕上げとなる

法面整形は岩盤掘削の1:0.3勾配の設計ラインを確認しながら浮石の除去を行い、丁張レスで進めることができ、

斜面での作業がなくなるため安全性も向上します。また、現場が山間地であることから、GNSSの補足数が少なく、

精度が確保できないことから自動追尾のトータルステーションで制御する方法(TS方式)で施工を行っています。

 

設計ライン確認・法面整形状況↓

マシンガイダンスモニター動画↓

インターネット開通

工事箇所はモバイル通信環境が悪い現場であり、連絡手段を確保するために現場事務所まで電話線を引込み

固定電話及びインターネットが開通しました。今年は積雪の影響で電力の送電が遅れたため通信工事ができず、

約1ヶ月半の期間、メールやインターネットの確認業務は、毎日数回約2㎞下流のモバイル通信ができるエリア

まで車で移動しなければいけませんでした。インターネットが開通したことで事前に現場内のwifi環境を

整備していることから、wifiエリア内でのLINEやIP電話が使用できるようになり、連絡体制の強化が

図れます。また、リーモート監視用のIPカメラの画像が作業時間帯であれば何処ににいてもスマートホンで

確認できるようになりました。そして、増設予定だったIPカメラはソーラー電源にしたことでwifiエリア内

であれば何処でも設置できることから、簡単に移動できるように軽量のアルミ単管架台(約8㎏)としました。

 

モバイルエリアへ車移動してメール等確認↓        移動式ソーラー電源IPカメラ↓

 

 

 

 

 

 

 

IPカメラ動画(音声入り注意)↓

千寿ケ原神社安全祈願祭

本日、千寿ケ原神社にて安全祈願祭が執り行われました。毎年、工事関係者も参加することが

通例ですが、昨年同様に新型コロナ感染症の影響で役員等の代表者のみの参加となりました。

現在、最もリスクの高い作業の一つと考える、高所に位置する不安定な岩盤を蒸気圧破砕薬

(ガンサイザー)と大型ブレーカーを併用して破砕掘削しているところですが、無事故・無災害で

工事を完了することができるように気を引き締めて安全第一で進めて行きます。

 

安全祈願祭↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒸気圧破砕薬による破砕↓

 

wifi環境整備

工事場所はモバイル通信環境が悪いことから、発注者より電話回線を貸与して現場事務所に

引き込み、そこから施工範囲を網羅できるようにwifi環境を整備してLINEアプリや

IP電話等を活用する予定ですが、冬期の積雪が多かったことから設備の復旧に時間を要する

見込みで、ネット環境が整うのは遅れそうです。しかし、インターネット未接続でありますが、

wifi環境を整備することでIPカメラによる現場事務所でのリモート監視が可能となりました。

また、IPカメラは施工範囲が見渡せるように2基設置し、今後、増設する予定です。

wifi整備図↓                      アクセスポイント・IPカメラ設置↓

モニター画面↓                                                    監視状況↓

落石対策

本日より、不安定な岩盤を掘削するために重機足場となる重機進入路の盛土を開始しました。

施工箇所上部の落石対策として落石防護柵を設置しましたが、落石があった時に金属音が鳴る

ようにトタン板を全面に設置しました。また、不安定な岩盤が崩落する危険があることから

斜面警報装置(スーパーサッチャー)を2箇所設置しました。これは、センサー一体型で地盤が

緩み等で本体が傾いた場合、回転灯が転灯します。そして、法面監視員を配置し、岩盤の変状と

斜面警報装置の作動を監視しながら安全第一で作業を進めて行きます。

 

落石防護柵トタン板設置↓                             法面監視員配置↓

岩盤変状定規↓                                            斜面警報装置設置↓

立山砂防事務所 工事安全対策協議会開催

無事故無災害を目指して、立山砂防事務所 工事安全対策協議会の総会が開催されました。

工事等受注者の現場責任者や安全管理担当者が出席し、発注者と一体となり、工事を円滑に

進めるため、今年度の安全活動方針や取組み策について確認しました。

本工事においても事故防止への取組みを実践し、無事故無災害を目指します。

 

開催状況↓

 

3次元起工測量

施工範囲の支障となる樹木を伐採し、4月28日に3次元起工測量を行いました。

地上型レーザースキャナー(TLS)で測量することで、短時間で現況の点群データを取得でき、

データ処理した点群と掘削する3次元設計データを重ね合わせることで施工するイメージが掴め、

土量算出や必要な横断図面も取得することができます。

 

現場状況写真↓             現況点群データ↓

 

 

 

 

 

掘削イメージ(現況点群データ+3次元設計データ)↓

 

五月連休前の作業終了

4月11日に現地調査を行い、残雪も多かったことから4月18日から約10日間の作業を終え、

五月の連休に入ります。仮設備(安全施設・現場事務所等)の設置が完了し、伐採作業を

後に3次元起工測量を行うとともに、落石防護柵の設置が完了し、連休明けから上部の岩盤

を掘削するための重機進入路盛土を行います。

着工前の状況↓                 連休前(4月末)の状況↓

3次元起工測量(TLS)↓            2F現場事務所・1F休憩所↓

雨量計・水位計の設置

施工箇所は堰堤右岸側の斜面を安定化する工事であり、河床での作業はありませんが、

雨量による工事用道路の通行止めや土砂の仮置き場等で土石流・出水による危険もある

ため、現場の雨量・水位をリアルタイムにWEB監視できるシステムと連動して作動する

警報装置を設置しています。また、上流の工事が始まってから土石流出水が発生した場合

に警報装置が作動するように連携を行ないます。

雨量計↓                   超音波式水位計↓

雨量水位連動警報装置↓            雨量・水位WEB監視画像↓

架空線損傷・感電事故防止

施工箇所には高圧線6600Vが縦断しており、調査を行った結果、最も近接している箇所で

6.4mであり、高圧線との離隔が1m必要なので掘削作業では重機が近接作業となるため

警報装置を設置する予定ですが、架空線を損傷しないように重機の出入口に注意喚起の

ために門構(トラロープ+蛍光テープ)とのぼり旗を設置し、現場の出入口にはブームの

下げ忘れによる事故を防止するために高さ制限を設置しました。

架空線調査(高圧線通電前)↓         最も近接箇所6.4m↓

 

重機の出入口(門構・のぼり旗)↓       現場の出入口(高さ制限)↓