搬入路(掘削・盛土)の出来形管理
搬入路の出来形管理はICT技術の活用し、面管理するためにレーザースキャナーで測量を行いました。出来形評価の結果、平均値及び個々の値ともに規格値の50%の範囲で仕上がっていることが分かりました。
レーザースキャナー3次元出来形測量↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” 出来形分布図(ヒートマップ)↓
新型コロナウイルス感染症対策②
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いており、富山県は8月16日に警戒レベルをステージ3に移行し、8月20日から「まん延防止等重点措置」の対象地域となります。本工事では感染対策として通勤前の体調チェック・体温測定、飛沫対策、各所出入口での消毒、除菌シートによる拭き取り、携帯用消毒液の配布等を行ってきましたが、さらに対策を強化する必要があると考え、推奨事例として当社の金山谷基幹砂防堰堤工事で行っている休憩所入室前の体温測定・体調チェックを徹底するための音声案内(トークナビ)を設置しました。全作業員の感染対策への意識の向上に繋がり、感染を防げればと思います。
音声案内(トークナビ)↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””’ 体温計・入室時の体調チェック↓
熱中症対策
7月中旬頃から最高気温が30°を超える日が続き、標高600mの現場で平野部より3~4°低い気温
ですが、日差しが厳しく暑く感じます。主体工事が土工事であり、重機作業で進めて行くため
冷房が効く重機での作業は熱中症のリスクは少ないのですが、大型土のう製作・設置などの
手元作業が必要なときは注意が必要です。盛土工事の近くには日除け小屋を設置し、土のう製作等の
離れた場所ではテントを張って小まめに休憩をとるようにしています。もうしばらく暑い日は続く
と思われますが水分・塩分補給をしっかり行って進めて行きます。
日除け小屋↓ ”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””’ テント内で休憩↓
ウォーターサーバー↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” 飲料常備↓
リモート監視体制
wi-fi環境整備後にIPカメラを設置し、画像の乱れもなく良好であったことから施工範囲を
リモート監視できるようにIPカメラを増設しました。監視体制としは現場事務所のスクリーンと
現場から離れた場所にいる場合でもスマートホンのモニターで確認することができます。
IPカメラ増設↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” ”””””””””’ PCモニター画面↓
スマートホンモニター画面↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” ””’ リモート監視状況↓
採取場所④天鳥砂防堰堤右岸下流(工事用道路)
岩盤を除石するために重機足場となる重機進入路盛土を行なっていますが、盛土量が約3万m3あり、
最後の採取場所となる天鳥砂防堰堤右岸下流の工事用道路から約5,000m3の土砂を運搬します。
採取前状況↓ ”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” 採取完了3次元イメージ↓
動体調査開始
重機進入路盛土の高さは約20mあり、その下部を10m掘削することから高低差は約30mとなります。
急速な盛土と下部の地盤が軟弱であることから変状することも予想されるため動体調査を開始しました。
動体調査位置↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””’ 動体調査測量状況↓
局地的な短時間降雨②
本日AM7:40頃から降り始めた雨はAM8:20の時点で時間雨量が作業中止基準である時間雨量20㎜を超過し、
AM8:50には最大時間雨量33㎜に達しました。約4㎞下流の千寿ケ原雨量計は最大時間雨量18㎜、約6㎞上流
の工事も時間雨量15㎜とかなり少なく大きな差があり、天鳥現場に集中して降っていることが分かりました。
が予想され現場閉所としました。6月14日の局地的降雨以来、これまでに同様な状況で中止基準に達した日が
6日あり、そのうち本日を含め現場閉所としたのは3日となりました。
AM8:20のレーダー雨量↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””’ 現場雨量計のグラフ↓
「きらきら広場クリーン作戦」
本日、常願寺川水辺の楽校 人・川ふれあい連絡会の主催行事である「きらきら広場クリーン作戦」
が開催され総勢約90人で除草・清掃活動を行い、本工事からは2名参加しました。
常願寺川水辺の楽校きらきら広場とは日本最大級の貯砂量を有する重要文化財となっている
本宮砂防堰堤の左岸下流側にある公園です。暑い日でしたが人数も多く1時間程で綺麗になったので
見ごたえがある砂防堰堤なので一度訪れてみてください。
清掃・除草活動状況↓
IPカメラ設置
現場のwifi環境を整備したことからIPカメラを設置し、リモートで現場を監視できるように
整備しました。専用のアプリケーションソフトをダウンロードすれば、PCと携帯どちらでも監視する
ことができます。また、遠隔臨場のテストの際に回線速度が遅いことが原因と考えられる画面の乱れ等
があったことから解像度の低いIPカメラを選定しましたが、考えていた以上にハッキリと見えるので
施工範囲が広いことからもう一台増設することも検討します。
IPカメラ設置↓ ”’
‘モニター画面↓
水谷神社安全祈願祭
本日、水谷神社の安全祈願祭が執り行われました。5月25日に開催された千寿ケ原神社安全祈願祭と同様に
新型コロナウィルス感染予防のため役員等の限られた人数での参加となりました。
水谷地区の工事関係者や出張所職員はこの最前線基地である水谷平で合宿生活を行いながら工事を進める、
この天鳥よりもさらに山間僻地の現場です。当社はこの水谷地区でR3 金山谷基幹砂防堰堤工事を行って
おり、現場ホームページも同様に開設していますので現場状況を確認できます。
採取場所③天鳥砂防堰堤右岸下流(岩盤下)
岩盤を除石するために重機足場となる重機進入路盛土を行なっていますが、真川大橋左岸上流の採取場所
からの土砂運搬が完了すれば、次に天鳥砂防堰堤右岸下流の岩盤下に昨年仮置きした掘削残土を運搬します。
急速な盛土施工であり、岩盤下の地山は鳶泥と呼ばれる軟弱な堆積土であることから、盛土の土圧で変状する
ことも予想され、動体調査を行いながら作業を進めて行く予定です。
採取前↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” 横断図↓
採取完了3次元イメージ↓
採取場所②真川大橋左岸上流
岩盤を除石するために重機足場となる重機進入路盛土を行なっていますが、最初の採取場所であった
中小屋砂防堰堤右岸上流からの土砂運搬が完了し、次に天鳥現場から約4㎞下流の真川大橋左岸上流
に仮置きしてある約4,000m3の土砂を運搬します。事前にダンプトラックの運転手と運搬路の確認を
行い、見通しの悪い箇所にカーブミラーを設置しました。
””””””””””’採取前↓
採取後完了イメージ↓ ”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” カーブミラー設置↓
高圧線の感電防止対策
盛土の施工範囲のなかで高圧線6600Vと近接する箇所があり、一部は大型土のう積みに変更しましたが
鉄塔から上流側の区間については離隔を1m以上保ち施工しなければいけません。そこで、感電防止対策
としてNETIS登録技術である「レーザーバリア警報監視システム」を導入することにしました。
このシステムはレーザー光を面状に照射することでバリアを作り、そのバリアに侵入する物体を検知
してオペレーターへ警報通知を行うシステムです。作業時の接触、衝突防止や上空エリア監視などに
有効でありますがバックホウの制御を行っているわけではないため慎重に作業を進めて行きます。
レーザーバリア設置状況↓
警報装置の連携完了
天鳥より上流側の工事は6月から有峰林道開通に伴い工事を開始し、上流の湯川・真川で土石流
や異常出水が発生した場合にセンサーが切断し警報装置が作動するようになっています。
この上流工事で設置した警報装置の信号をモバイルモニターを活用し、辛うじて繋がるau通信網
で受信し、天鳥現場の警報装置と連携しました。さらに、センサー切断時にメールが自動送信される
システムとなっており、本日テストメールの受信も確認しました。
モバイルモニター設置↓”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””テストメール受信↓
遠隔臨場テスト
本日、現場Wi-Fi環境が整ったことから遠隔臨場のテストを行いました。Wi-Fi環境下での事例がないことから実際のソフト「(株)建設システム 遠隔臨場SiteLIVE」でテストすることにしました。結果として、通信速度の影響なのか画像の乱れ、ネットワークの切断等が生じやすいことから試行することができないと判断しました。
遠隔臨場テスト状況↓
Wi-Fi環境整備
本日、現場事務所の通信回線からWi-Fiアクセスポイント(長距離・広範囲)を2箇所設置し、
施工範囲を網羅できるようにWi-Fi環境を整備しました。
天鳥現場はモバイル通信が困難な状況であり、au通信のみが辛うじて繋がる場合もありますが
日によって違いがあります。よってWi-Fi環境を整備することでIP電話・LINEアプリ等が使用可能となり、
通常の業務連絡や緊急時の連絡体制も強化することができます。また、国土交通省が推進する
「i-constructton(アイ・コンストラクション)」のなかで建設現場における生産性向上の取組みの
一つに遠隔臨場がありますが、通信環境が確保できたことから試行できるか検討したいと思います。
Wi-Fi整備図↓
Wi-Fiアクセスポイント①↓ ”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” Wi-Fiアクセスポイント②↓
通信確認(上流側上部)↓ ””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” 通信確認(下流側上部)↓
局地的な短時間降雨
本日AM4:30頃から降り始めた雨はAM5:40の時点で時間雨量が作業中止基準である時間雨量20㎜を超過し、
AM6:30には最大時間雨量30㎜に達し、連続雨量38㎜となりました。約4㎞下流の千寿ケ原雨量計は最大時間
雨量20㎜、連続雨量23㎜であり、約6㎞上流の工事も時間雨量14㎜とかなり少なく大きな差があり、天鳥現場
に集中して降っていることが分かりました。その後の天候は回復する予報でしたが午前中の作業再開が見込め
ず、盛土材の状態・運搬路の状況も悪いことが予想され現場閉所としました。
AM6:00のレーダー雨量↓ ”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””” 現場雨量計のグラフ↓
粉塵対策
約800m先の中小屋砂防堰堤右岸上流で採取した土砂を1日延べ約100台近く運搬するため、
天気の良い日が続くと未舗装部は特に粉塵が舞い上がり、視界が悪くなることがあります。
そこで、沢水や湧水を利用し、自然流下させて散水できるようにして粉塵対策を行っています。
舗装道路の湧水利用↓”””””””””””””””””””””””””””””””’”””””””””””””””””””舗装道路の散水状況↓
未舗装道路の沢水利用↓ ”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””’未舗装部の散水状況↓
落石対策
盛土箇所上部に不安定な岩盤が存在することから落石を捕捉できるように落石防護網を設置しましたが、
さらに安全対策として落石があったときに警報音(金属音)が鳴り、すぐに気づけるようにトタン板を
全面に設置しました。また、搬入路横の谷筋から落石があった場合同様に設置しました。
トタン板設置完了(落石防護網)↓
搬入路横の谷筋位置↓”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””’トタン板設置完了(搬入路横の谷筋)↓
5月末進捗状況
4月9日に着手し、支障樹木の伐採後に起工測量が完了してから盛土計画の変更協議を行い、
3次元設計データを修正して概算土量の算出・施工に入りました。盛土上部の落石防護網は
盛土範囲の上流側から搬入路を設置し、簡易落石防護網(イージーネット工法)を設置しました。
あと、盛土に必要な大型土のうを製作して現場内に運搬し、駐車場拡幅・鉄塔防護等の盛土前に
行う作業も完了しました。来月からは約3万㎥となった盛土作業を本格的に進めて行きます。
4月9日着工前↓
5月末現場状況↓
千寿ケ原神社安全祈願祭
本日、千寿ケ原神社にて安全祈願祭が執り行われました。毎年、工事関係者も参加することが
通例ですが、昨年同様に新型コロナ感染症の影響で役員等代表者のみ参加となりました。
最近の事故発生件数は増えてきている状況ですが、無事故・無災害で工事を完了できるように
気を引き締めて行きたいと思います。
盛土材採取場所(中小屋砂防堰堤右岸上流)
岩盤を除石するために重機足場となる盛土を行いますが、その盛土材の採取場所は数箇所に点在しています。
最初に採取する場所は中小屋砂防堰堤の右岸上流に仮置きしてある土砂で約12,000m3です。
最初に盛土材の土質試験(密度・含水比・粒度等)を実施した結果、盛土材として使用できる土質ではありましたが
ダンプトラックの走行に必要なコーン指数ではなかったため、ある程度の高さまで盛土した後、
安全性・施工性を考慮し、ダンプトラックで運搬した土砂を不整地運搬車に積替え小運搬をする予定です。
採取場所(中小屋砂防堰堤右岸上流)↓”””””””””””””””””””””””””””””’採取場での土質試験(土砂採取)↓
採取後完了イメージ(現況写真+3次元設計データ)↓
ICT建機のシステム選定
ICT建機の位置情報を取得するためのシステムとして、電子基準点の測位情報から求められるGNSS補正情報を取得するVRS方式、固定局を設置し衛生を用いるGNSS方式、自動追尾のトータルステーションを用いるTS方式がありますが、工事箇所は携帯電話が繋がり難い山間地であり、衛星の受信調査の結果として捕捉できる衛星の数がかなり少なかったことから、今回はTS方式でICT建機を用いることにしました。自動追尾のトータルステーションを毎日設置する必要がありますが、利点として、トタールステーションが設置できる場所であればどこでもICT建機を使用することができます。
衛生捕捉調査結果↓
3次元起工測量
施工範囲の支障樹木の伐採が完了し、地上型レーザースキャナー(TLS)にて3次元起工測量を実施しました。
木々の葉が付いていない4月中旬に測量したデータと合成して全体の地形を把握することができました。
TLS起工測量(駐車場拡幅範囲)↓”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””TLS起工測量(岩盤上部)↓
3次元点群データ(駐車場拡幅範囲)↓””””””””””””””””””””””””””””””””””””3次元点群データ(掘削盛土範囲)↓
新型コロナウィルス感染症対策
現在、感染拡大の第4波と言われる最中、変位種の影響か首都圏では急激な感染者の増加が問題となっています。
本工事では現場事務所及び休憩施設に飛沫防止のアクリルパーテーション、各所入口に非接触型の消毒液の設置、
作業員全員に携帯用消毒液の配布、重機・車輛の除菌シートを常備して拭き取りを行っています。
早く感染が終息に向かいオリンピックが開催されることを願っています。
アクリルパーテーション(現場事務所)↓”””””””””””””” ”””””””””””アクリルパーテーション(休憩所)↓
非接触タイプの消毒液↓””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””’除菌シートによる拭き取り↓
週休2日の取組み(現場閉所)
本工事は週休2日の取組みとして発注者から指定されている試行工事となっています。
天候不順の予報もあったことから、5月の連休は明日4月29日から5月5日までの7連休とし、
現場閉所としました。通常も土曜日、日曜日は休工とし、工事を進めて行きます。
重機仮置き状況↓
快適トイレ
国土交通省では建設現場において働きやすい環境とするため、従来より質の良いトイレ
「快適トイレ」を原則化しており、今回の工事では休憩所のトイレにユニット式の
快適空間トイレ(約1坪)を設置しました。山間地なのでまだ朝夕が寒く感じるとき
暖房便座とヒーターが装備されていて暖かく、気持ち良く利用できます。また、
施工場所が複数あり離れていることから、車載用の快適トイレを利用しており、
軽トラックに積載したままで手軽に移動して使用できます。
快適空間トイレ↓
車載用快適トイレ↓
車輛接近信号機
工事場所である天鳥は車で工事用道路を上流に約4㎞行かなければ行けません。
他工事の車輛も通行する道路であり、交通事故のリスクを減らすために
道幅が狭く見通しが悪い場所に、対向車が接近すると回転灯が点滅する
信号機を設置しました。
車輛接近信号機↓
現場事務所・作業員休憩所
工事の拠点となる現場事務所と作業員の休憩施設の設置が完了しました。
工事場所は関係者以外立ち入れない場所となっており、一般者の目に触れる
ことはありませんが、少しでもゆとりある空間となるように配慮しました。
1F作業員休憩所・2F現場事務所↓
警報装置
工事場所である常願寺川は有数の勾配を誇る急流河川であり、上流域は江戸時代に発生した
大規模崩壊により、土砂が大量に堆積しており、豪雨による土石流・出水の危険があります。
よって雨量や水位の監視が重要となるため、現場雨量・水位をWEB上でリアルタイムに監視
できるようにしており、連動して中止基準に時に警報装置が作動するシステムになっています。
雨量・水位警報装置↓ '''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''超音波式水位計↓
現場雨量・水位は気象河川情報のページで公開しています。
現場雨量WEB↓ '''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''現場水位WEB↓